◎シェアハウス(共有住宅)という暮らし方。
シェアハウスは共有部分のある空間での暮らし方です。
篶竹荘は昔ながらの下宿を使ったシェアハウスですので、本当は「シェアハウス」という横文字を使いたくなく、「下宿」と言いたいのですが、シェアハウスの方が認知度が高いので泣く泣く使っています。
というわけで下宿とシェアハウスをひっくるめて「共有住宅」というまるで建築基準法に記載してあるような名前を思いついたのですが、それはそれでお堅い名前になってしまいました。
さて、そんな共有住宅はこれまでのアパート・マンションなどの賃貸や戸建て住宅、持ち家とは違った暮らしのかたちで、ゆるやかなつながりを持った人たちが暮らす場所として、これからもっと増えていくんじゃないか(増えて行って欲しい)と思っています。
というのも、結婚して、家を買って、定年まで働く・・・というのが必ずしも当たり前の暮らし方じゃなくなってきているから。
これまでも、上記の暮らし方が合わないと思っていた人もいたのだと思いますが、そういう人達が選べる暮らし方が無かった。
そういった意味ではシェアハウスがある現代は結構ラッキーなのかもしれません。
とりあえず今は独り身の方が気楽でいいと思っている人たちのなかでも、だれかとゆるーくつながっていたい人だっていると思うのです。
そういう方々が選ぶのがシェアハウス(共有住宅)なんじゃないかと思っています。
かつてのシェアハウスはコア層である2~30代向けの施設が多い印象でしたが、今や定年退職した老夫婦も住めるシェアハウスや趣味に特化した施設などいろいろなシェアハウスができてきました。
暮らし方の幅が広がる社会。そんな社会にシェアハウスは貢献できるんじゃないかと思っています。
◎シェアハウスに何を求めるか。
さて、そんなシェアハウスもいろいろです。
都会のど真ん中にあって、すごく洗練された施設の分、そこらのアパートやマンションより高価格帯のものもありますし、誰も住んでいないような地方や田舎にあるシェアハウスもあります。
篶竹荘は松本市の浅間温泉にあり、「地方中心都市の外縁部」と勝手に言っていますが、地方都市の街なかにあるシェアハウスもあります。
いろいろです。
もし、シェアハウスという暮らし方に興味を持って住んでみたい!・・・となったとき、色々な立地、コンセプトのシェアハウスが全国に1万施設ほどありますので、自分の指標を持って探さないといけません。
そこで、自分が選ぶならこんな指標かなー?と思ったものを作ってみましたので、参考になればと思います。
◎指標によるシェアハウスの例
それぞれの指標をもとに例を作ってみました。
最後には篶竹荘のある松本市浅間温泉の指標も書いてみます。
・・・がとりあえず考えてみた指標がこちら。
思いついたままに書いてみたので、また新しい指標思いついたら記事で書きますが、まずはこれで色々なシェアハウスを見ていきましょう。
【指標】
にぎやか ←〇〇〇〇〇〇〇→落ち着いている
ハイクオリティ←〇〇〇〇〇〇〇→リーズナブル
都 市 ←〇〇〇〇〇〇〇→自然(田舎)
2~30代中心←〇〇〇〇〇〇〇→全世代型
大規模 ←〇〇〇〇〇〇〇→ 小規模
◆大都市中心部の大規模シェアハウス
【指標】
にぎやか ←★〇〇〇〇〇〇→落ち着いている
ハイクオリティ←★〇〇〇〇〇〇→リーズナブル
都 市 ←★〇〇〇〇〇〇→自然(田舎)
2~30代中心←〇★〇〇〇〇〇→全世代型
大規模 ←★〇〇〇〇〇〇→ 小規模
【どんな施設?】
都心にあり会社の寮などで使われていたコンクリート構造の大規模な施設を改修して作ったようなシェアハウスはこんな指標のイメージです。
数十人が入れるような規模の食堂やリビングルームがあり、そこで気の合った人たちが誰かしらパーティを開いていたり、フィットネスが併設されていたり、清掃は業者がやってくれたりと至れり尽くせりの施設です。
その分、家賃はなんだったらその辺のアパートよりも高くなりがち・・・という特徴も持っています。
◆大都市でとにかく安いシェアハウス
【指標】
にぎやか ←〇〇〇〇〇〇★→落ち着いている
ハイクオリティ←〇〇〇〇〇〇★→リーズナブル
都 市 ←〇★〇〇〇〇〇→自然(田舎)
2~30代中心←〇〇〇〇〇★〇→全世代型
大規模 ←〇〇〇〇〇★〇→ 小規模
【どんな施設?】
都市部にありながらとにかく安く住居が欲しい方が住むタイプのシェアハウスです。施設によっては個室は無く、二段ベットが部屋に並べられているタイプもあります。
とにかく安く住める!・・・というのを前面に推し出しているので、住民間の関係は落ち着いている・・・というより無関心かもしれません。
◆地域を活性化するシェアハウス
【指標】
にぎやか ←★〇〇〇〇〇〇→落ち着いている
ハイクオリティ←〇★〇〇〇〇〇→リーズナブル
都 市 ←〇〇〇〇〇〇★→自然(田舎)
2~30代中心←〇〇★〇〇〇〇→全世代型
大規模 ←〇〇〇〇〇★〇→ 小規模
【どんな施設?】
こちらのイメージは「地域活性化型」のシェアハウスの指標のイメージです。
田舎や地方の小規模な集落などにあって、「何かをやりたい!」という意思のある人たちが住まうかんじです。古民家などをオシャレに改装し、集落にこれまでなかった風を吹かせることを重要視していて毎日喧々諤々、賑やかでやる気のある人たちが多く住んでいます。
家賃は地域の賃貸住宅と比べて非常に高めに設定されていることが多いです。
◆地方都市中心部のシェアハウス
【指標】
にぎやか ←〇〇〇★〇〇〇→落ち着いている
ハイクオリティ←〇〇★〇〇〇〇→リーズナブル
都 市 ←〇〇〇〇★〇〇→自然(田舎)
2~30代中心←〇★〇〇〇〇〇→全世代型
大規模 ←〇〇〇〇〇〇★→ 小規模
【どんな施設?】
こちらは地方都市中心部にあるシェアハウスをイメージしてみました。ハイクオリティというより、近隣のアパートなどと比較して家賃が高めに設定していることが多く、その分共用の設備などが充実していて、大都会とは比較できませんが、コワーキングスペースがあったり、なんらかの付加価値が付いていることもあるようです。
施設は地方都市中心部の一軒家からビル内のマンションやテナントの一室での場合もあり、様々です。
地方都市にあるため、自然へのアクセスがしやすいですが、中心部にあるため車の所有などの維持費がかかるため、近いけれど足が持てない場合もあるかもしれません。
◆田舎にあるシェアハウス
【指標】
にぎやか ←〇★〇〇〇〇〇→落ち着いている
ハイクオリティ←〇〇〇★〇〇〇→リーズナブル
都 市 ←〇〇〇〇〇〇★→自然(田舎)
2~30代中心←〇〇〇★〇〇〇→全世代型
大規模 ←〇〇〇〇〇★〇→ 小規模
【どんな施設?】
地方都市でもなく、人口数千人程度の街の中心部か、さらに郊外にあるようなシェアハウスをイメージしました。
田舎にある分、アットホームな感じで、みんなで協力し合って暮らすという施設です。みんなで畑をやったり、キャンプに行ったり、都市部から移住してきた人たちは新鮮な体験ができるかもしれません。
また、田舎の古民家などを利用した施設をイメージしていますので、数人程度の比較的小規模なシェアハウスをイメージしてみました。
◆地方都市郊外のシェアハウス
【指標】
にぎやか ←〇〇★〇〇〇〇→落ち着いている
ハイクオリティ←〇〇〇〇〇〇★→リーズナブル
都 市 ←〇〇〇〇★〇〇→自然(田舎)
2~30代中心←★〇〇〇〇〇〇→全世代型
大規模 ←〇〇★〇〇〇〇→ 小規模
【どんな施設?】
地方都市にも社宅などを改装したシェアハウスがあります。そんな施設をイメージしてみました。
地方都市郊外にあるため、車が必須かと思いますが、その分リーズナブルに設定されていて、なんらかのコンセプトが付加されている場合もあります。
地方都市の中心部へのアクセスは良くないので、車で出かけられるところ中心の暮らしになりそうです。
◆こんな感じで検索できれば楽しそうなのに。
・・・といった感じで独断と偏見であたまにうっすらと浮かんだシェアハウスの指標を書いてみました。
何を求めるかは人それぞれです。
「海←〇〇〇〇〇〇〇→山」とかがあっても面白そうです。
最後に、篶竹荘の指標も書いてみます。
◎そうだ。僕らには温泉がある。
◆浅間温泉にあるシェアハウス(下宿)
【指標】
にぎやか ←〇〇〇★〇〇〇→落ち着いている
ハイクオリティ←〇〇〇〇〇★〇→リーズナブル
都 市 ←〇〇〇★〇〇〇→自然(田舎)
2~30代中心←〇〇★〇〇〇〇→全世代型
大規模 ←〇〇〇〇★〇〇→ 小規模
【どんな施設?】
篶竹荘は「ちょっと楽しい、ふつうの暮らし」をコンセプトにしています。
みんなシェアハウスというと特別な暮らし方と思うかもしれませんが、シェアハウスだって単なる一つの暮らしのかたち。
みんなにとっての家ですから「ふつうに暮らせる」というのが一番大事なんじゃないかと考えています。
そのため、よく言えば全てにおいてなるべく中庸、ニュートラルになるように考えていますが、悪く言えば特徴を前面に推し出すことが難しいので、なかなか認知度が上がらないという欠点もあり、悩み中です。
また、価格帯は住民による自治にゆだねたり、DIYで修繕をして行くことで、本来ならば中価格帯になるところを若干リーズナブルな価格帯になるように努力もしています。
そのため、これも良く言えば「味がある」施設ですし、悪く言えば「洗練はされていない」となるのかもしれません。
立地も地方都市の外縁部という良く言えば「都市部にも自然にもアクセスがしやすい」(すべて自転車圏内になります)になりますし、悪く言えば「中途半端」ともとれます。
◆それでも浅間温泉は温泉街
そんな良くも悪くもいえる地方都市外縁部型の篶竹荘。
「ちょっと楽しい、ふつうの暮らし」を目指している以上、「中庸」こそが特徴なのですが、すべてにおいて余りある特徴が温泉です。
篶竹荘は「地方都市外縁部の温泉街」だからこそ毎日温泉に入れる!・・・というのが一番目立つコンセプトかもしれません。
都市部にも自然にもアクセスがしやすく、外縁部にあるため家賃や駐車場なども比較的リーズナブル、そして温泉。
浅間温泉はそれなりの温泉街を形成していながら、都市部に近いというのが特徴です。例えば草津温泉などは魅力ある温泉街ですが、都市部といえる街が近くに無く移住して住むには難点があります。
浅間温泉は松本市の中心部へ2㎞ほどという立地にあり、住民だけが入れる共同浴場が点在しているというエリア。
全国をみてみてもこんな立地なのは別府温泉くらいなんじゃないかと思っています。(別府には浅間温泉は負けます。素直に認めます。)
ただ、浅間温泉のある松本市に焦点を当ててみると、東京や名古屋へのアクセスも良好な点が、地方都市自体の魅力も上げていると思っています。
そんな魅力があったため、篶竹荘は浅間温泉でシェアハウスをすることにしたのですが、始めた2015年頃は浅間温泉は廃れに廃れていた時期でした。
そのため若干ですが「地域活性化型」のシェアハウスも目指しています。町会に入ったり、お祭りに参加したりとその程度の活動ですが、住民にとっては地域の催しに参加できるいい機会になりますし、街にとっても役に立つかなーと思ってです。
と、思ったより長々と書いてしまいましたが、今回は色々な指標でそれぞれのシェアハウスを分類してみました。
これからシェアハウスを探してみようと思っている方は、自分の指標を持ってみて、それに近いシェアハウスを探してみてください。
みんなが楽しく暮らせる社会になるといいなーと思っています。それでは。
◆◆篶竹荘「ブログ」と他のブログについて◆◆
◎ちょっとずつ趣向の違う3つのブログ。
大半を同じ人が書いているので、隠しきれない個性はそのままに、ちょっと違う書き方で「日常」をテーマに書いています。
併せて読んでいただけると、一個人の目線ではありますが、より長野県や松本での暮らしが立体的に知っていただけると思います。
●篶竹荘「ブログ」
→「ぽん」のInstagramをもとに「より詳しい」日常、ふだんの暮らしを中心に投稿します。
→元下宿のシェアハウス「篶竹荘」を例にとって一般的なシェアハウスのお話や、長野県・松本への移住とかのお話もたまに真面目に書いてみてます。
●第2ペンギン荘「お知らせ・ブログ」
→第2ペンギン荘のマスコット「第2ペンギン」がいろいろやってみる”てい”で書いています。
→一番DIYについて書いているかもしれません。
→落書きで描いた「第2ペンギン」が気に入りすぎてlineスタンプまで作ってしまいました。。
●合同会社SumSum「おしらせ・読み物」
→もっともカタい文章を書いています。
→もっとも時間をかけて書いているため、面白いかは別にして、もっとも読みごたえがあります。
→「快適なふつうの暮らし」「ちょっと楽しい日常」になるような変な視点からの記事を中心に書いています。
→自分にとっての「快適な暮らし」を求めている人にとって何かのきっかけになったらいいなと思いで、大半が同意するような内容じゃないかもしれません。
●Instagram「第2ペンギン荘」
→第2ペンギン荘を中心とした日々の暮らしを。
●Instagram「ぽん(篶竹荘と第2ペンギン荘)」
→篶竹荘を中心とした日々の暮らしに加えて、”ぽん”の個人的な趣向もたまに載せ、ほとんどの人に賛同を得られない・・・ということもしばしば。。