◎松本市はコンパクトな街
こんにちは。
長野県松本市の浅間温泉という温泉街で築70年越えの元・学生下宿の建物でシェアハウスをやっている篶竹荘です。
そんな篶竹荘のある浅間温泉ではツール・ド・美ヶ原という自転車レースが毎年開かれています。
浅間温泉から美ヶ原高原まで約20㎞のヒルクライムコースを登るレースです。
結構な賑わいの自転車レースで、私も持ってたふつうのクロスバイクで出たことがありますが、なんとか完走したという感じです。
むしろ持っているクロスバイクは生活用です。
浅間温泉は街中に近いのに温泉街という便利な立地なので自転車でも普通に暮らせますし、浅間温泉だけでなく松本市自体が繁華街というか中心市街地がぎゅっと詰まっているため車を持たず、自転車生活でもそんなに不自由がありません。
今回はそんなお話をしようと思っています。
◆松本市の中心市街地のエリア
松本市の中心市街地を見ていきたいと思います。
上の地図は半径1㎞と半径2㎞の円を松本城天守閣を中心に描いてみたものです。
松本市民のおそらく大半が中心市街地と考えているエリアは松本城を中心とすると半径1㎞くらいの範囲の中に収まっています。
これは厳密なエリア設定ではないのですが、「松本市役所の都市再生整備計画 松本駅周辺地区」を見てもほとんど同じエリアが地区として設定されているので概ね市民のイメージと重なっています。
単純に半径1㎞とすると円の上半分(松本城より北)は住宅街なのでみんなが頻繁に訪れるような場所ではないかもしれませんが、とりあえず、この半径1㎞の中に松本の商業地やオフィス街が詰まっていることには違いありません。
◆松本市の中心部からの自転車圏内
そんな中心市街地への自転車でのアクセスを見ていきます。
自転車通勤圏内などを調べてみますと、10㎞、20㎞とかの数字もありますが、毎日利用するとなると自転車圏内と言えるのは10~15分で移動できる範囲である半径5kmくらいになるかと思います。
先ほどと同様に松本城を中心として半径5㎞まで1㎞刻みで描いた地図が上の通りになります。
このエリア内に住めば自転車だけしか移動手段を持っていなくても十分生活ができるということになるかと思います。
こうやって見てみると、詳細は書いていないのですが、浅間温泉に住んでいて普段買い物に行くスーパー、ホームセンター、書店などなどがすべて収まっていることに気が付きます。
◆自転車移動では気になる松本市の標高差
また、自転車移動は人力ですので、距離だけ見ていては落とし穴があります。
標高差です。
距離自体近くても、急勾配だったら自転車の移動に苦労してしまいます。
ということで松本市街地の標高を見て行こうと思います。
独断になりますが、松本市の中心市街地の周りに合って住宅地として人気のあるエリアを中心に国土地理院の地図にて標高を見てみました。
●松本城(天守閣):590m
●渚(渚ライフサイト):580m
●蟻ケ崎(城山公園):663m
●開智(開智学校):596m
●信州大学(生協):623m
●浅間温泉(本郷支所):654m
●美ヶ原温泉(白糸の湯):623m
●里山辺(山辺学校):638m
●あがたの森:600m
●筑摩(筑摩神社):602m
●深志(深志神社):590m
松本の市街地はおおむね平坦と言えますが、北に向かうほど緩やかな傾斜になっています。
また、高台にある蟻ケ崎や、山に近い浅間温泉などは松本城からの標高差は6~70mと結構大きくなっています。その分、景色はいいのですが、松本の市街地内ですと標高70mくらいの差があるエリアもある・・・と覚えておくといいかもしれません。
◎自転車移動で気になる気候。松本市は雨雪が少ない。
◆松本市の降水量
市街地の密集具合、自転車の行動圏、標高差と見てきましたが、まだまだ快適な自転車ライフには懸念事項があります。天候です。
雨の中ではさすがに自転車に乗るのは大変です。
てことで今度は気候についてみていきます。
松本市はこちらの資料にあるとおり、内陸性気候で年間降水量が少ない都市になります。
年間を通して晴れの日が多いため、(冬は寒いですが)年間を通して自転車に乗りやすい街だということが分かります。
◆松本市の気温
次に気温です。
日本でも代表的な内陸性気候・中央高地式気候の都市です。 周囲を3000m級の標高の高い山地に囲まれている影響で年間を通して湿度が低く、年間降水量も少ない、晴れの日が多いという安定した気候です。また、冬は放射冷却現象によって朝晩の気温はかなり低くなることが多いのも特徴の1つです。 また、上高地などの安曇地区は松本盆地とは異なる日本海側気候の影響を受け冬は雪に恵まれ、スキーなどのウィンタースポーツを楽しむことができます。
と紹介されていますように、松本市は年間の気温差も大きければ、1日の気温差も大きい気候になります。ただ、雨雪が少なく湿度も低いので自転車に乗るには向いているかもしれません。
◎松本暮らし。新しく買うならどんな自転車がオススメか。
ということで、松本市での自転車ライフを送る上での役に立ちそうな情報を描いてみました。
一応、松本城を中心として半径5㎞は山でない限りずっと街が続いているので割と平たんではありますが、緩やかと言えども勾配もあるのが実情です。
ですので、自転車を新たに買うとしたら「ギア付き」、できればママチャリじゃないものを買うことをお勧めします。
私はまっ平らな関東平野の田舎出身なのですが、松本に来て、高校生たちがロードレーサーやクロスバイクにふつうに乗っているのに驚きました。
高校生はママチャリに乗るもんだと思っていたからです。
これはやはり多少なりとも坂があるからどうせ買うなら乗ってて楽なモノをってことなのかもしれません。
ってことで自転車選びをするにあたって、みんな知ってるくらいの知識かと思いますが、この辺を買っておけば松本での自転車生活は快適なんじゃないかな、というのを書いてみます。
◆電動自転車
モーターが走行をアシストしてくれる自転車です。
上り坂などに力を発揮してくれますが、バッテリーが切れたらただの重い自転車になるので注意が必要です。
◆マウンテンバイク
ギアがたくさんついているので坂道もらくらくです。
ただ、オフロード用にタイヤが太いため摩擦が多くて街中での走行は疲れるかもしれません。山も走りたいけど普段使いもしたいのなら、街なか用に細いスリックタイヤに付け替えれば汎用性が増すかも。
◆ロードレーサー
オンロード重視のロードレーサー。
スピード出ます。でも松本は細かい道が多いので走る場所を選ぶかもしれません。
◆クロスバイク
てことで結局落ち着くのがマウンテンバイクとロードレーサーの合の子であるクロスバイクかなとも思います。
値段も数万円で買えるお手軽なものもありますし、日常的にも使えて趣味にも使えるので、この辺りで手を打ってはいかがでしょう?
◆ランドナー
積載量を重視するならランドナーという手もあります。
また、レトロな外観で渋い自転車が欲しい人にもおすすめ。
これはもともと自転車旅用に作られたものですからめちゃくちゃ荷物を積めますし、クロモリで作られていることが多いですから頑丈です。
ただ、クロモリ(鉄)の分、ちょっと重いかもですが。それでもママチャリと比べたらはるかに楽だと思います。
◆折りたたみ自転車、ママチャリは結構つらい。
ということで、結局、自分がいいと思った自転車に乗ればいいのかと思いますが、折り畳み自転車やママチャリはやっぱりつらいかと思います。
一度、クロスバイクとかに乗ってしまったらママチャリは疲れるので乗りたくなくなってしまいます。
もし、これから自転車を買うようでしたらそれぞれの特徴を踏まえてどんな自転車がいいのか考えてみてください。
◎松本暮らし。車がある方がそりゃ便利なんですけどね。
◆こんなのもあります。レンタサイクル
ついでですが、なんなら自転車を借りるという手もあります。
各地にあるサイクルステーションだったらどこで借りても良くてどこで返してもいいというのが特徴です。
これだと例えば標高の高い所から低い所へ向かうときには自転車を借りて、帰りはバスで帰ってくる・・・みたいなことができます。
これはかなり便利です。
篶竹荘のある浅間温泉にも最近ステーションができたのでありがたい限り。
浅間温泉は街中に行くのに下り坂なので重宝します。
そんな選択肢もありますよーという蛇足な情報でした。
◆まあ、車もあったほうが便利・・・と元も子もないことをいいまして。
まあ、これだけ松本市は自転車だけでも生活できるよーって話をしましたが、車を持てるなら持つに越したことはありません。
やっぱり楽です。
それでも、自転車だけでも暮らせるんだと知ってるか知らないかで、心の余裕と言いますが、暮らしをコンパクトにするならどのくらいまで小さくできる街なのかを知っておくのは今後何かの役に立たないとも限りません。
そんなわけで今回は松本市と自転車の関係について書いてみました。
松本への移住や転勤、進学などを検討、決定などしている方の参考になれば幸いです。
それではでは。
※篶竹荘「ブログ」について
◎ちょっとずつ趣向の違う3つのブログ。
篶竹荘は長野県松本市の温泉街「浅間温泉」にある築70~80年の元・学生下宿を利用したレトロなシェアハウスです。
元は個人事業でしたが、本を読んだら簡単に作れそう・・・と調子に乗って作ってしまった合同会社SumSumが運営しています。おかげで経理とか労務で苦労しています。
というのはどうでも良くて、そんな篶竹荘ですが近所にお互いに遊びに行ったりできる下宿がいっぱいあればいいなと思って始めた「第2ペンギン荘」と合同会社SumSumにもブログがありまして、全部で3つのブログを書いています。
篶竹荘や第2ペンギン荘の日常や、その元である合同会社SumSumにて暮らしに関して一風変わった提案なんかをしようと始めてみたわけなのです。
結果、それらのブログ間で住み分けが全くできておらず、最古参ブログである篶竹荘のブログが一番迷走する事態に。。
「ふだんの脚色しない暮らしを見てもらいたい」という思いで書いていたつもりでしたが、逆にそのせいでまとまらない投稿ばかりに。。
もうちょっと他のブログとも差別化した特色ある投稿を・・・と考えていたのですが、よく考えたらInstagramにていつもの篶竹荘での日常を投稿していることに気が付きました。
ただ、Instagramは短い文章で、もっと気軽に適当に投稿しています。
そのため、タイムリーな感じやより自然な浅間温泉での日常を見てもらうにはInstagramを見てもらった方がいいと思うのですが、適当ゆえにハズレの投稿もちらほらと。。
そうだ、それならInstagramに投稿した中で人気だったやつ(不人気じゃなかったやつ)を精選して、短い文章で書ききれなかったことを、篶竹荘のブログで書けばいいんだ!・・・と思いついたのです。
◎それぞれのブログの特徴はこんな感じです。
大半を同じ人が書いているので、隠しきれない個性はそのままに、ちょっと違う書き方で「日常」をテーマに書いています。
併せて読んでいただけると、一個人の目線ではありますが、より長野県や松本での暮らしが立体的に知っていただけると思います。
●篶竹荘「ブログ」
→「ぽん」のInstagramをもとに「より詳しい」日常、ふだんの暮らしを中心に投稿します。
→元下宿のシェアハウス「篶竹荘」を例にとって一般的なシェアハウスのお話や、長野県・松本への移住とかのお話もたまに真面目に書いてみてます。
●第2ペンギン荘「お知らせ・ブログ」
→第2ペンギン荘のマスコット「第2ペンギン」がいろいろやってみる”てい”で書いています。
→一番DIYについて書いているかもしれません。
→落書きで描いた「第2ペンギン」が気に入りすぎてlineスタンプまで作ってしまいました。。
●合同会社SumSum「おしらせ・読み物」
→もっともカタい文章を書いています。
→もっとも時間をかけて書いているため、面白いかは別にして、もっとも読みごたえがあります。
→「快適なふつうの暮らし」「ちょっと楽しい日常」になるような変な視点からの記事を中心に書いています。
→自分にとっての「快適な暮らし」を求めている人にとって何かのきっかけになったらいいなと思いで、大半が同意するような内容じゃないかもしれません。
●Instagram「第2ペンギン荘」
→第2ペンギン荘を中心とした日々の暮らしを。
●Instagram「ぽん(篶竹荘と第2ペンギン荘)」
→篶竹荘を中心とした日々の暮らしに加えて、”ぽん”の個人的な趣向もたまに載せ、ほとんどの人に賛同を得られない・・・ということもしばしば。。