◎地方の都市が最も生活コストが安い?
地方都市、しかも比較的リーズナブルに住める下宿・シェアハウスならひと月10万円で何不自由なく暮らせます。というかむしろ、がつがつ働かなくてもいいし、ふつうに働いているならたくさん貯金できるし、趣味とか旅行とかにお金を回せます。
ということで今回は一人で暮らさないことによる「費用面」についてのメリットについて主に紹介してみようと思います。
◆10~40万人の都市が個人的におすすめ。
リーズナブルに暮らすなら人口10万人~40万人くらいの都市が最も安く住めるんじゃないかと思っています。
というのは、都会ほど家賃が高くなく、田舎ほど買い物の選択肢が少なくないからです。
人口10万人以上いる都市ならばスーパー一つを取ってみても複数選択肢がありますし、選択肢があるということは競合しているということでもありますので、適正な価格で物を購入することができます。
田舎だとこうはいきません。
その程よい年の規模が10~40万人くらいなんじゃないかなと思っています。
それ以下だと田舎過ぎますし、以上だと都会過ぎて移動などちょこちょこしたものにお金がかかってしまいます。
長野県で言うと、長野市、上田市、松本市、飯田市、佐久市、安曇野市あたりでしょうか。
実際に調べてみると、これらの都市には複数のシェアハウスがあることも多く、シェアハウス自体も自分に合ったところを選べるというメリットがあります。
◆松本市の下宿・シェアハウス暮らしを例にとりまして。
以前の記事▶【小さな暮らし】地方都市のシェアハウスの生活費~長野県松本市の場合~では、ふつうに地方都市で暮らすとすれば生活費がどのくらいかかるか、について書きましたので、今回は「生活費ひと月10万円にするとしたらどのくらいの質の暮らしか」という視点で書いてみようと思います。
また、その他につきましても同じようなこと書いてあるところと、重複しないように意識して書いているところもありますので、併せて読んでみてください。
それでは、地方都市である松本市でのシェアハウス生活を例にとりまして、アパートなどとの比較を見ていきまして、ひと月10万円の生活だったらこんな感じというのを紹介してみようと思います。
◎アパートとシェアハウスの費用面での比較
◆地方都市・松本市を例にした家賃相場
私がはじめて松本市に住んだアパートはワンルームでひと月3万9000円でした。
現在はどうなっているかと言うと、SUUMOの家賃相場のページを見てみると、
●松本市のアパート(ワンルーム):5万円
●松本市のマンション(ワンルーム):5.8万円
という結果に。
一方、シェアハウスを見てみると期間などで異なる場合もありますがおおよそ
●松本市のシェアハウス(個室付き):2.5万円~4.5万円
ぐらいが相場になるかと思います。
毎月かかる固定費である家賃が安いのは生活コストを減らすのに最も有効な手段。
費用の面で見てもシェアハウスが選択肢の一つになりうる優位性が見て取れます。
◆水道光熱費の比較
次に見ていきたいのが家賃と共に毎月かかる費用である水道光熱費です。
単身世帯の一般的な水道光熱費は「家計調査 / 家計収支編 単身世帯」(総務省)のExcelデータを見てみますとひと月11,383円であることが分かります。
一方、シェアハウスの場合は水道光熱費を住民で割っているか、使い放題で固定額を請求しているところがありますが、(全国的に見ても大きく費用が変わらないので)松本市のシェアハウス「篶竹荘」を例に見てみますと、
●松本市のシェアハウス篶竹荘の水道光熱費(1月):8700円
●松本市のシェアハウス篶竹荘の水道光熱費(7月):5600円
となりました。
篶竹荘はお風呂が温泉なので、その利用料も水道高熱費の一部として計上してあります。
冬期はやっぱり寒い松本市ですので高めですが、その分夏期が涼しいので光熱費が安くなる傾向にあります。
知識としては水道光熱費が安い安いと思っていたものの、全国平均などと比べて見ると実際にものすごく安いことが分かりました。
これはあくまで篶竹荘の例ですが、共益費として徴収しているようなシェアハウスでも1万円とかそのくらい(それ以上取っていたらちょっとぼったくりかもしれません。。)だと思いますので、一般的な単身世帯の一人暮らしと比べて安く暮らせるというのは間違いないでしょう。
◆下宿・シェアハウスの生活費はなぜリーズナブルか?
では、なぜアパートと比べて下宿・シェアハウスの生活コストは安いのでしょうか?
ひとことで言えば「複数人で一緒に暮らしているから」です。
水回りでいえば、共通の設備をシェアして使うことにより、たとえ新築のシェアハウスを作ったとしてもアパートと比べて安く建設することができます。
それが巡り巡って家賃にも反映されるわけです。
そして、光熱費も同様で、アパートなどの一人暮らしの場合だと基本使用料も一人で支払うことになります。
また、一人のために照明をつけて、一人のために冷蔵庫を使うわけです。一方、シェアハウスだと、リビングに複数人いればその人たちのために照明を使うわけですし、冷蔵庫も複数人で使えばおのずと電気代は安くなります。
まとめますと、
●共通の設備を複数人で利用することで家賃が安くなる。
●基本使用料を一人でなく複数人で支払うため安くなる。
ということです。
これは家賃、水道光熱費だけに限らず、インターネットや日用品などにも適用されるので総じてどんどんシェアハウスの方が生活コストが安くなっていく傾向になります。
また初期費用の面でも見逃せません。
シェアハウスの場合、基本的な家具家電はひと通り揃っていますから、初めて、または久しぶりに一人暮らしをしようとする方にとって、家具家電一式を買いそろえなくてもいいというメリットがあります。
これは毎月かかる固定費とは違いますが、初期費用にして数十万円の節約効果になるかと思います。
◎【費用面以外でもメリットが】アパートとシェアハウスの暮らし面での比較
◆むしろ費用面以外のところのメリットの方が大きいと思うのですが。
費用面以外にも・・・といいますか、下宿・シェアハウス本来のメリットとなるのですが、ここは敢えて費用面以外のシェアハウスのメリットとして挙げさせていただきますと、
●一人で住まないことによる防犯上の安心感。
●移住、進学、転勤で新しい街に住み始めたその日から知り合いができる嬉しさ。
●家具・家電が揃っているので移住・引っ越しが手軽。
●以上などの理由から気軽に移住・引っ越しができる。
などなど挙げればきりがありません。
◆今回の記事が意味なくなっちゃうのでさらっと流しておきます。
どちらかといったら、費用面よりもこういった「シェアハウスに住むことによる暮らしの楽しさ」重視で移り住んでもらい、結果的に費用もめちゃ安い!・・・みたいな順番の方が(おそらくどこのシェアハウスの運営者も)喜んでくれると思うのですが、今回は費用面でのシェアハウス・下宿生活の話で、今回の話からズレちゃうので再び費用面の話に戻したいと思います。
◎【下宿・シェアハウス生活】実践!ひと月10万円の生活費の内訳
ということで、本題である地方都市の下宿・シェアハウスでひと月の生活費を10万円に抑えるとしたらについて書いてみようと思います。
先述しましたが、「10万円に抑える」という考え方でなく、「ふつうに暮らしたら」の視点の場合は、
▶【小さな暮らし】地方都市のシェアハウスの生活費~長野県松本市の場合~
を併せて読んでみてください。
地方都市の方の物価が安いものと逆に高い場合のものとかについても書いていてちょっと視点が違います。
◆地方都市ひと月10万円の暮らしはこんな内訳
●家賃:3.5万円
●水道光熱費・通信費(Wi-Fi)・共益費:1万円(夏期)/1.5万円(冬期)
●食費:2万円(自炊のみ)
●通信費:0.5万円(格安スマホ)
●日用品費:0.5万円
●交際費(外食含む):1万円
●貯金:1万円
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●合計9.5万円~10万円
〇家賃に関しましては地方のシェアハウスの相場観として2.5万円~4.5万円と書きましたが、間あたりの3.5万円としました。
〇食費に関しては基本自炊ですが、工夫によってはまだまだ落とせますが、たまに贅沢もしたいので余裕を持った金額です。
〇日用品費は個人で使うシャンプーとか歯ブラシとか、下着とか。みんなで使う日用品や調味料などは共益費に含まれています。
〇交際費は月に2回飲みに行くか、週1でご飯食べに行くくらいの費用を見込んでいます。
〇少ないですが、何かあったときのための貯金は精神的に安定します。
といった感じで、10万円でひと月をやりくりするとしたら内訳はこんな感じになろうかと思います。
贅沢はできませんが、それでも極貧生活しているわけではないくらいの内訳なんじゃないかと思います。
◆【収入面について】地方都市なら仕事はふつうにある。
月10万円の自由になるお金を得るとしたら給与の額面で12~3万円ということになるかと思います。
そこから、社会保険料や年金が引かれて10万円の自由になるお金って感じです。
それでは13万円稼ぐとしたらどのくらいか考えて見ましょう。
まず、地方都市、とりわけ10~40万人の人口の都市を想定していますので、仕事があるかないかといえば、普通にあるはずです。
そして、結構選べます。スキルも経験もなくて働き口がないということはあり得ません。
これまで、松本市のシェアハウス暮らしを例にとっていますので、収入面につきましても松本市の時給を例にとってどのくらいの仕事量かを見ていきます。
長野県の最低賃金は877円/時間です。
ちょっと中途半端な数字なので、安く見積もって900円/時間の時給で計算して行こうと思いますが、ひと月額面で13万円の収入を得るとしたら、どのくらい働くかといいますと、
●900円/時間×8時間×4.5日/週×4週/月≒13万円/月
といった感じです。
週休完全2.5日といった感じになりました。
もちろん、何かの資格があって時給が高い仕事ができる場合や、1日の労働時間を増やすことによって上の基本式から調整しまして週休完全3日や3.5日、なんなら4日というのも可能かと思います。
逆に、アルバイトではなく週5日ふつうに働いて収入を増やして、趣味や旅行などの資金を貯めるというやり方をしてもいいでしょう。
◎【まとめ】ひと月10万円の下宿・シェアハウス生活のメリット
ひと月10万円の生活は贅沢のできない暮らしですが、その分自由になる時間が増えて、働こうと思えばもっと働いて稼げるけれど、どっちでもいい・・・という暮らしに余裕が生まれることが最大のメリットかと思います。
ちなみに、上記の内訳は私のひと月の生活費を参考に書いています。
私は余裕をもってひと月12万円を生活費として、普段使い用の口座に入れていますが、毎月3万円くらい余ります。
なので月10万円の生活も全然可能ですが、旅行が好きなので、年に1~2回は最低1~2週間程度の旅行に行きたくて貯金もしたいのでそのくらいの予算にしています。
と、いうことで今回は地方都市のシェアハウスでひと月10万円で生活する・・・って内容で書いてみました。
案外、お金が少ななくても生きていけるもんです。
それ以上の分は、時間として余暇を楽しんでもいいし、お金として働いて生活に必要なお金以外は余剰資金だと思って趣味などに使ったり、将来早くリタイアするんだーと投資をしてみたり、今後のために資格の勉強費用に充ててもいいと思います。
ひと月10万円で暮らすとなるとめちゃくちゃ節約生活のように見えますが、思ったほどじゃないな、、と思っていただければ幸いです。
そして、暮らしをシンプルに、小さくするにはシェアハウスや下宿で暮らすというメリットも知っていただけたら、と。
ま、そんな感じです。
ではでは。
※篶竹荘「ブログ」について※
◎ちょっとずつ趣向の違う3つのブログ。
篶竹荘は長野県松本市の温泉街「浅間温泉」にある築70~80年の元・学生下宿を利用したレトロなシェアハウスです。
元は個人事業でしたが、本を読んだら簡単に作れそう・・・と調子に乗って作ってしまった合同会社SumSumが運営しています。おかげで経理とか労務で苦労しています。
というのはどうでも良くて、そんな篶竹荘ですが近所にお互いに遊びに行ったりできる下宿がいっぱいあればいいなと思って始めた「第2ペンギン荘」と合同会社SumSumにもブログがありまして、全部で3つのブログを書いています。
篶竹荘や第2ペンギン荘の日常や、その元である合同会社SumSumにて暮らしに関して一風変わった提案なんかをしようと始めてみたわけなのです。
結果、それらのブログ間で住み分けが全くできておらず、最古参ブログである篶竹荘のブログが一番迷走する事態に。。
「ふだんの脚色しない暮らしを見てもらいたい」という思いで書いていたつもりでしたが、逆にそのせいでまとまらない投稿ばかりに。。
もうちょっと他のブログとも差別化した特色ある投稿を・・・と考えていたのですが、よく考えたらInstagramにていつもの篶竹荘での日常を投稿していることに気が付きました。
ただ、Instagramは短い文章で、もっと気軽に適当に投稿しています。
そのため、タイムリーな感じやより自然な浅間温泉での日常を見てもらうにはInstagramを見てもらった方がいいと思うのですが、適当ゆえにハズレの投稿もちらほらと。。
そうだ、それならInstagramに投稿した中で人気だったやつ(不人気じゃなかったやつ)を精選して、短い文章で書ききれなかったことを、篶竹荘のブログで書けばいいんだ!・・・と思いついたのです。
◎それぞれのブログの特徴はこんな感じです。
大半を同じ人が書いているので、隠しきれない個性はそのままに、ちょっと違う書き方で「日常」をテーマに書いています。
併せて読んでいただけると、一個人の目線ではありますが、より長野県や松本での暮らしが立体的に知っていただけると思います。
●篶竹荘「ブログ」
→「ぽん」のInstagramをもとに「より詳しい」日常、ふだんの暮らしを中心に投稿します。
→元下宿のシェアハウス「篶竹荘」を例にとって一般的なシェアハウスのお話や、長野県・松本への移住とかのお話もたまに真面目に書いてみてます。
●第2ペンギン荘「お知らせ・ブログ」
→第2ペンギン荘のマスコット「第2ペンギン」がいろいろやってみる”てい”で書いています。
→一番DIYについて書いているかもしれません。
→落書きで描いた「第2ペンギン」が気に入りすぎてlineスタンプまで作ってしまいました。。
●合同会社SumSum「おしらせ・読み物」
→もっともカタい文章を書いています。
→もっとも時間をかけて書いているため、面白いかは別にして、もっとも読みごたえがあります。
→「快適なふつうの暮らし」「ちょっと楽しい日常」になるような変な視点からの記事を中心に書いています。
→自分にとっての「快適な暮らし」を求めている人にとって何かのきっかけになったらいいなと思いで、大半が同意するような内容じゃないかもしれません。
●Instagram「第2ペンギン荘」
→第2ペンギン荘を中心とした日々の暮らしを。
●Instagram「ぽん(篶竹荘と第2ペンギン荘)」
→篶竹荘を中心とした日々の暮らしに加えて、”ぽん”の個人的な趣向もたまに載せ、ほとんどの人に賛同を得られない・・・ということもしばしば。。